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生きている間に断捨離をしておく「生前整理」は必要だと感じました

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話題の「生前整理」。なぜ生きている間、片付けができる間に断捨離をして整理しておくことが必要なのか。身近な人が亡くなり、改めて感じた必要性をお話します。

 

●身内が亡くなり気付く「生前整理」の必要性

ここ最近、立て続けに身内を亡くしました。実家と同県に住んでいるわけではないので、何かあるたびに行き来をしています。実家には残された私の兄弟が住んでいるため、お葬式や手続き等で亡くなったあとは彼らは悲しむ暇もなく動かざるを得ません。積もっていた書類の山から必要な書類を見つけるのすら大変で、さらに後から「これもあった」と出てくる・・一緒に住んでいる家族は悲しみよりもまず、疲れでへとへとになっていました。亡くなった瞬間、やらなくてはいけないことが山積みになって降りかかってきます。実際に兄弟とは父親が亡くなったあとは「悲しいね」という話し合いよりも「お葬式費用あるの?」「生命保険入っているの?」「通帳どこ?」という会話ばかりでした。こんなことって悲しいですが、これが現実ですね。

 

●お金関係の書類は本当に困る

特に大切なお金関係は、何よりも必要なものを残してまとめておくだけでも違います。父親はもう良くならないと悟った時に病室でノートを手に取り色々とメモをしていましたが、一生懸命書いているつもりでもメモを取る気力がもうないので、残されていた文字は全く読めないものでした。たぶんお墓のこととか、どうしてほしいとか、自分の資産とか借金とか色々書いたのでしょうが読めません。今までそのような話し合いをしたことがない子ども達は、全くの無知識でした。すぐに払わなければいけない葬式代金や代々のお墓の行方・その費用など、何が何だか分からない状態です。全員が混乱していました。

 

●大量の荷物が遺族をさらに疲労させる

生前整理という言葉をここ最近良く聞くようになっていましたが、いまいち自分との距離は近くなく、”他人事”のような感覚でした。ですが身内が亡くなり「生前整理は必要だな」とすごく感じるようになりました。

遺族が必要とするものがすぐに見つからないという困る状態になるのはもちろん、生前整理されない荷物により疲労している家族に追い打ちがかかるのです。実際に父親が亡くなった後は親戚が手伝いに来てくれて、大量の荷物やベッドを解体して引き取り、ようやく仏壇を置けるようになりました。もともと父親は”あれもこれも取っておく”という溜め込むタイプだったので、仏壇すら置けないような部屋だったのです。それでもまだあちらこちらに荷物があります。本当はきちんと遺品を丁寧に片付けていけば良いのですが、「何から片づけたら良いのやら」「書類や手続きだけで疲労困憊」というのが現状です。

あまり身内と良い仲でなかった私ですらやっぱりお別れは悲しいものでした。ただ葬式が一通り終わるまでは慌ただしく身体はきっちり動くのですが、終わったあとは抜け殻のようになり数日間普通の家事ですらやることができなくなりました。動きたくでも体が動かないんです。離れていた私すらそんな状態なので、普通の仲良い家族や同居の家族は片付けどころではなくなるはずです。

 

●いつ何が起こってもいいように、片付けは必要

歳を取るといつ動けなくなるか、何が起こるかは本当に分からないものですね。父親が倒れて少しあと、祖父も元気だったのに突然倒れてそのまま家に帰って来ることはできなくなり、父親が亡くなったしばらく後に同じく亡くなりました。要介護の祖母の方がもしかしたら早いかもしれないと思っていたため、祖父には誰もが驚いたくらいです。

ですから自分が動けるうちに生前整理として少しずつ断捨離し、必要なもののみを分かりやすい形でまとめておくのが良いのだと思います。もし自分に何かあった場合、大量の荷物に困るのは家族ですからね。やらなきゃいけない事は最低限だけ託したいものです。私も必要のない物は捨てていこうと改めて思いました。

「生前整理とは?」という方も最近はたくさんの本が出版されているので一度ご覧になってみるのがおすすめです。私も今から少しずつ読んでいます。まだ30代なので「あした死んでもいい片付け」を読んでいると夫には「え?」と言われますが・・でも読んでおくとタメになりますよ。

 

あした死んでもいい片づけ 実践! ―覚悟の生前整理

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